ホームページ内容の決め方【1】基準は「誰に、何を、どうしてほしいか」
ホームページの内容を考えるのに、どこから手をつければいいのか迷っている人へ。
この記事では、ホームページの内容を考える上で一番最初に整理するべきホームページの目的に焦点を当てて解説。
その目的ごとに具体的なページ内容の例も紹介しています。
考え方の基本は「誰に」「何を」「どうしてほしいか」の3つ。
これを基準に内容を考えていくことで、必要な人に情報が届き、最終的な成果につながっていきます。
あなたがホームページを作る目的はどんなことでしょうか。
この記事を読むことで、ホームページを作る目的を言葉にできるようになり、内容を決めていく際に役立つ知識が得られます。
難しい説明はありませんので安心して読み進めてくださいね。
ホームページ内容の基準 「誰に」「何を」「どうしてほしいか」
ホームページの内容を考えるとき、次の3つの要素をつなげて目的をはっきりさせることで、作るべき内容が決まってきます。
- 誰に(ターゲットユーザーに)
- 何を(目的を)
- どうしてほしいか(アクション)
どうしてほしい(アクション)の部分は、ホームページ上でユーザーが起こすアクション。
何らかのリンクボタンをクリックする行動になります。
例えば、問い合わせ、購入、メルマガやLINE登録のボタンなど。
ホームページを見てもらって、何かアクションを起こしてほしいですよね。
そのアクションを起こしてもらうには、どんな内容が必要か?
ターゲットユーザーはどんな情報を知りたいのか?
という感じでホームページに掲載する内容を洗い出していくとスムーズです。
とはいえ、はっきりイメージができないよ・・・
そんな人のために、代表的なホームページを目的別に分けて、必要なページ内容の例を紹介します。
ホームページの目的別 ページ内容例
代表的なホームページの種類として
- コーポレートサイト
- サービスサイト
- ブログ
- ECサイト
- ユーザー参加型サイト
- ランディングページ
が挙げられます。
それぞれの目的により、ホームページに掲載する内容は違ってきます。
前提知識として目的を問わず、すべてのホームページに共通して必要なページは下記の通りです。
目的を問わず、すべてのホームページに共通して必要なページ
- トップページ
- お問い合わせ
- プライバシーポリシー
(個人情報保護方針)
取引が発生する場合に必要なページ
- 特定商取引法に基づく表記
それでは、順番に見ていきましょう。
まずはコーポレートサイトから。
コーポレートサイト
コーポレートサイトは会社の紹介を目的としたホームページです。
会社案内や経営理念、業務内容、社会貢献への取り組み、採用情報などを掲載。
企業の存在を多くの人に知ってもらい、信頼を得られる内容が求められます。
3つの要素に当てはめると | |
---|---|
誰に | 一般ユーザー、株主、求職者などに向けて |
何を | 認知、信頼、イメージ向上などを目的に |
どうして ほしいか | 資料請求や問い合わせ、求人エントリーなどのアクションを求めます。 |
必要なページの例 | |
会社概要 | 基本情報や特徴を伝える 会社概要の書き方とページ構成の手順(書き方サンプル) |
事業紹介 | 事業の内容や特徴、魅力を伝える |
実績・事例 | これまでの実績や事業の利用シーン |
求人案内 | 募集要項 |
お知らせ | 活動内容、変更事項、年末年始の対応、顧客に知らせたい内容 |
サービスサイト
サービスサイトは、特定のサービスの魅力を伝え、販売や申し込みにつなげることを目的としたホームページです。
サービスの特徴や強み、利用シーンや得られるメリットなどを掲載。
その魅力を多くの人に知ってもらい、サービスの必要性を感じてもらえる内容が求められます。
3つの要素に当てはめると | |
---|---|
誰に | サービスに興味を持つ潜在的なユーザー または すでに興味を持っているユーザーに |
何を | サービスの特徴や利点を伝えることを目的に |
どうして ほしいか | 購入や申し込み、メルマガ、LINE登録などのアクションを求めます。 |
必要なページの例 | |
会社概要 | 基本情報や特徴を伝える 会社概要の書き方とページ構成の手順(書き方サンプル) |
サービス 紹介 | サービスの内容や特徴、魅力を伝える |
実績・事例 | 実績やサービスの利用シーン |
料金プラン | サービスの価格やプランを明示 |
申し込み ・購入 | 申し込みや購入用のページ |
メルマガ ・LINE 登録 | 配信内容がわかる登録用のページ |
ブログ
ブログはスモールビジネスに欠かせない情報発信ツール。
ユーザーにとって役立つ情報を提供し、商品やサービスの認知、購買、ファン化につなげていく目的を持ちます。
この機能を利用した情報発信をオウンドメディアと呼ぶこともあります。
3つの要素に当てはめると | |
---|---|
誰に | 問題を解決しようと検索エンジンやSNSから訪れたユーザーに |
何を | 問題解決、信頼、興味、関心を持ってもらうことを目的に |
どうして ほしいか | メルマガやLINE登録、SNSでのシェアを求めます。 |
必要なページの例 | |
カテゴリ | ブログ記事をジャンルごとに分類 |
ブログ記事 | 想定ユーザーに役立つコンテンツ |
運営者情報 | プロフィール、ブログのコンセプト、商品やサービスへの誘導など |
メルマガ ・LINE 登録 | 配信内容がわかる登録用のページ |
ECサイト
ECサイトはインターネット上で商品の売買をするためのホームページ。
いわゆるネットショップですね。
アップルやユニクロ、ニトリ、無印良品などに代表される自社運営型と、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon、PayPayモールなどに代表されるモール型があります。
最近ではECサイトで必要なページが用意されているサービス(STOREやBASEなど)もあり、登録するだけで、すぐにECサイトが始められます。
スモールビジネスに嬉しいシステムです。
3つの要素に当てはめると | |
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誰に | 買い物目的で訪れたユーザーに |
何を | 商品販売、会員登録を目的に |
どうして ほしいか | 購入、リピート購入、会員登録などのアクションを求めます。 |
必要なページの例 | |
運営者情報 | 運営者の情報、ショップのコンセプト |
商品情報 | 商品一覧、商品カテゴリ、商品詳細 |
購入情報 | 買い物カート、購入内容確認、決済、個人情報入力など |
購入ガイド | 配送、返品、交換の対応など |
よくある 質問 | ユーザーが迷いがちな内容と回答で解決 |
ユーザー参加型サイト
レシピ共有サイトのクックパッドや食べログのように、ユーザーの投稿がそのままコンテンツとなり、人々の役立つ情報の集まりとなるのがユーザー参加型サイトです。
3つの要素に当てはめると | |
---|---|
誰に | 特定の趣味や関心事を持つユーザーに |
何を | 情報共有、コミュニケーションを目的に |
どうして ほしいか | 積極的な参加やSNSシェアなどなどのアクションを求めます。 |
必要なページの例 | |
サービス概要 | サービスの概要や趣旨、コンセプト |
投稿 | ユーザーがコンテンツを投稿できるエリア |
検索 ・カテゴリ | 特定のコンテンツを見つけやすくするための検索機能 |
会員登録 | 新規会員登録用 |
マイページ | ユーザーが、登録情報や活動履歴を確認できるページ |
メルマガ・ LINE 登録 | 配信内容がわかる登録用のページ |
利用規約 | サービス利用のための約束事 |
ランディングページ(LP)
ランディングページはユーザーが検索エンジンや広告などから最初にアクセスしたページのことです。
その多くは商品やサービスを売るために用意された縦に長い1ページで完結する構成になっています。
3つの要素に当てはめると | |
---|---|
誰に | 特定の商品やサービスに興味関心を持つユーザーに |
何を | 販売、申し込み、登録を目的に |
どうして ほしいか | 購入、申し込み、メルマガ、LINE登録などのアクションを求めます。 |
ランディングページ内容の例 | |
つかみ | 商品やサービスに強い興味を持ってもらうキャッチコピー |
共感 | 訪れたユーザーに対し提供価値を伝え、さらに興味を掻き立てる |
ベネフィット | 商品から得られるユーザー視点のメリット。 |
ベネフィットの 理由 | なぜ、その商品でユーザーの悩みが解決できるのか? ベネフィットを信用できる理由 |
信頼 | 信頼を得るための裏付けとなる情報を配置 例:推薦状、提携企業、運用実績やメディア掲載など |
商品説明 | 商品の特徴・仕様を簡潔に説明 |
安心 | 本当に自分に必要? その疑問を解消させる情報を配置 例:お客様の声、よくある質問など |
価格提示 | 割引や特典プレゼントなど価値を追加し・購入を促す |
ここまで代表的なホームページを例に挙げてきましたが、そのビシネスの目的により、それぞれページ内容が違ってくるでしょう。
しかし、どのような種類のホームページにも目的があり、「誰に」「何を」「どうしてほしいか」ありきでページ内容が決まってくることはおわかりいただけたと思います。
つまり、この3要素を先に固めることで、次の内容を決めやすくなるということです。
ホームページ内容の決め方【1】まとめ
- ホームページの内容を決めるときは、ホームページを作る目的をはっきりさせる。
- 「誰に」「何を」「どうしてほしいか」目的に合わせて内容を考えることが重要。
- ホームページの目的から掲載するべき内容を洗い出す。ユーザー目線も忘れずに。
あなたがホームページを作る目的はどんなことですか?
紙に書き出す感じでも大丈夫なのでじっくりと考えてみてください。
ホームページの目的が決まったら、次はホームページの構成を作っていきましょう。
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